さて、今回は得点不足に悩んでいる我がチームのトレーニングです。
現在上位と勝ち点6差で5位につけているのですが、我々の総得点が、8位のチームのそれよりも低いというまさかの事態。スペインでは特に攻撃(得点)を求められるのでチームとしてはかなり苦しい状況。ゴール前でのシュートチャンスがあるにも拘らずシュートを打たないということで、ボール保持から攻撃に移り、ゴール前できっちりと決めきるという状況を作り出したトレーニングの紹介です。
<目的>
・数的優位な状態でのボール保持から素早くフィニッシュへの流れを作ること。
<ポイント>
・ボール回しは数的優位を活かせるように、広く深くポジションを取るようにする。
・攻撃に移った際は素早く手数、時間をかけずにシュートまで持っていく。
<オーガナイズ>
・ハーフコートを半分に区切り、ハーフライン寄りをロンドエリア、ゴールよりをアタックエリアとする。
<説明>
・ロンドエリアでは攻撃側は5本パスが通れば、アタックエリアに3名のみ侵入できる。
・守備側は攻撃側がアタックエリアに侵入後、ロンドエリアから1名だけアタックエリアに侵入できる。
・守備側はボール奪取で終了
<オプション>
・攻撃側が上手くボールを回せない場合は、フリーマンを1名増やす。
・アタックエリアでフィニッシュまで行かない場合は、守備側を1枚にする。
スペインはバレンシアでサッカーの監督をしているzakiが実践したトレーニングを公開するブログ。 (※各チームによって状況が違うので状況に合わせて設定等を変えて下さい。)
2012年12月27日木曜日
2012年12月11日火曜日
5対3→4対2 縦パスからサイドへの展開
今回もサイドへの展開がテーマですが、以前のものとは少し違い、FWに当ててからサイドへの展開を図るというものです。
このトレーニングは、アウェーの戦いで相手のピッチの横幅が狭い時に、そのままサイドを攻略してもすぐにスペースが埋まってしまうので、まず真ん中に当てて、相手の目線と身体の向きを動かした上で、サイドへ素早く展開し効率的にサイド攻撃をするために考えました。
とは言え、このトレーニングはどのピッチでも使える考え方なので、ご紹介させて頂きます。
<目的>
・ボールを奪ったら素早くFWに当て、相手の視線を真ん中に集め、すぐに薄くなったサイドへ展開すること。
<ポイント>
・ ボールを奪った後に素早くFWに当て、そのタイミングで残りの選手は素早くサイドへ開くこと
・ パスを受けたサイドの選手ははDFが戻ってくる前に素早くセンタリングまで繋げる
<オーガナイズ>
・ハーフコートに1つのゴール
・ハーフライン辺りに大きな四角形を配置(少し大きめ)
・ペナルティーアーク前に小さな四角形を配置
・サイドに長方形のサイドの選手が目指す四角形を配置
<説明>
・ハーフライン辺りに大きな四角形内で、5:3のロンド。5は10本ボールを回せば1点を獲得。3は奪ったらすぐにFWへパス。その際、5は邪魔をしない。
・FWにパスをした選手は、FWからの落としをもらいにパス&ゴー。FWに当たったタイミングで、残りの2人はサイドへ向かって走りだす。
・落としをもらったMFは、サイドへ展開。ロンドでボールを奪われた選手はディフェンスをするためにゴール前に。
・サイドでボールを受けた選手は、相手のDFが戻ってくる前に素早くセンタリングを実行。
・FWにパスをした選手は、FWからの落としをもらいにパス&ゴー。FWに当たったタイミングで、残りの2人はサイドへ向かって走りだす。
・落としをもらったMFは、サイドへ展開。ロンドでボールを奪われた選手はディフェンスをするためにゴール前に。
・サイドでボールを受けた選手は、相手のDFが戻ってくる前に素早くセンタリングを実行。
<オプション>
・センタリングの際の入り方を指定
・ロンドを奪った際にディフェンスを可能にする
2012年12月1日土曜日
6対3→4対3 サイドチェンジ+カウンター
さて、長い間サボり続けていたのでちょっと気合を入れて毎週UPを目指していきたいと思います。
さて、今回も守→攻の動きをメインの練習を書いていきたいと思います。
テーマは、ボール奪取後に逆サイドへ展開、そこからカウンターを仕掛けることです。
<目的>
・ボールを奪ったら素早く逆サイドの味方を見つけ展開し、相手の守備の薄い場所から素早くカウンターを仕掛ける
<ポイント>
・ ボールを奪った後に素早く逆サイドの味方を見つけ、展開すること
・ パスを受けたFWはDFが戻ってくる前に素早くシュートまで繋げる
<オーガナイズ>
・ハーフコートに1つのゴール
・ハーフライン手前両端に四角のグリッドを配置(少し大きめ)
<説明>
・3人組を4チーム作り、1チームは逆サイド、残りの3チームの内1チームが守備側、2チームが攻撃側で6:3のボール回しをする
・6:3の攻撃側は3タッチ以内でボールを回し、守備側はそのボールを奪いに行く
・ 守備側がボールを奪った瞬間に、逆サイドへ展開しカウンターを開始
・守備側の内1人が攻撃参加し、攻撃側の内1チーム(3人)がDFにまわり、4:3でのカウンターを実施
<オプション>
・6:3でが10本回すと1点など、ゲーム性を持たせる
・ボールの周りが良くない場合は、フリーマンを入れる
この練習の主目的はカウンターのトレーニングだが、同時に長い距離を走るのでフィジカルトレーニングも含んでいます。
2012年11月24日土曜日
2対1→1対2 状況の違う2つのカウンター+攻守の切替
サボりすぎですね。
新シーズンも始まり、先シーズン一緒に戦った選手が半分、新しい選手が半分のチーム構成で今シーズンを戦うことになりました。
基本的な戦術戦略は変わりがないものの、今年からは更に組織化することを意識して練習を構築していきます。
では、早速書いていきます。
今回は状況の違うカウンターの練習を攻守の切替を意識させながらのトレーニングを紹介したいと思います。今シーズンは去年よりもかなり実力が拮抗したリーグな上に、1学年上のチームもいるので、奪った後早く攻撃を仕掛けるトレーニングをメインに据えて相手の守備陣系が整う前に点を奪うことを目指します。
<ポイント>
新シーズンも始まり、先シーズン一緒に戦った選手が半分、新しい選手が半分のチーム構成で今シーズンを戦うことになりました。
基本的な戦術戦略は変わりがないものの、今年からは更に組織化することを意識して練習を構築していきます。
では、早速書いていきます。
今回は状況の違うカウンターの練習を攻守の切替を意識させながらのトレーニングを紹介したいと思います。今シーズンは去年よりもかなり実力が拮抗したリーグな上に、1学年上のチームもいるので、奪った後早く攻撃を仕掛けるトレーニングをメインに据えて相手の守備陣系が整う前に点を奪うことを目指します。
テーマは、数的優位な状況でのカウンターと、数的不利な状況でのカウンター(攻撃→守備の切替えを含む)です。
<目的>
・ゴール前での数的優位な状況を活かし、出来るだけ早くゴールをすること
・ 相手がプレッシャーを掛けてくる中、勢いを落とさずにゴールを冷静に決める
<ポイント>
・2:1の状況ではどうすれば早くシュートまで持っていけるか
・1:2になった瞬間にFWには攻撃の勢いを、DFには攻守の切替えを要求する
<オーガナイズ>
・ハーフコートを使用(年齢によって調節)
・ゴールを2つ用意し、2チーム(橙+緑、青)に分ける
・ゴールを2つ用意し、2チーム(橙+緑、青)に分ける
<説明>
・DF(橙)がコート中央にボールを蹴り、それをFW(青)二人が拾い2対1を開始
・FW(青)がシュート or DF(橙)がカットした瞬間にサイドに待機しているFW(緑)が逆のゴールに向けて出発
・FW(緑)が出発した瞬間に、FW(青)2人はDFに変わりFW(緑)を後ろから追いかけながらの1対2を開始
<設定>
・特になし
<オプション>
・チーム別でゲーム形式にして点数を競い合うようにする
・FW(緑)のスタート位置をギリギリDFが届くか届かないかという場所に設定する
・2:1の強度が上がらない場合は秒数指定も可能
この練習の主目的はカウンターのトレーニングですが、同時に攻撃→守備の切替の習慣化も含んでいます。
2012年5月30日水曜日
ゴールキーパーからの展開 3:3+2
こんにちは、zakiです。
更新が一ヶ月以上ぶりになってしまいました。本当に習慣づけるのがヘタです。
さて、先々週にリーグ戦が終わり、我々はリーグで優勝を飾ることが出来ました。
そして今週からはウチのチームのセレクションが始まりました。色々なクラブから試験を受けに来ていて面白いですね。特に目に留まる選手もいて、この年代(8〜9歳)からそういった競争が始まっているかと思うと、ちょっとかわいそうな気もしますね。。。ただ本人たちは本気なのでいい選手を見極められるよう頑張りたいと思います。
さて、今週はリーグ戦も終わり、我々のチームの最大の課題を時間をかけて解決しようということで、GKからの展開についてのトレーニングを始めています。
というのも我々のGKは一学年したの子が入っており、考える力、フィード力という面においてかなりビハインドを持っていました。リーグ中にGKからの展開について練習はしてきたのですが、別に注力していた部分があったので、特別にそれに時間をさくと言うよりは、都度指摘していた程度でした。
それから1年が経ちGKも戦術を少し理解できる年頃になってきましたので、チャンピオンズトーナメントを勝ち上がるためにもここでテコ入れをしようということで、下記の練習を始めました。
<目的>
・GKがボールを保持した際、サイドの選手は開いてボールを受ける事の習慣付け
・数的優位でのボール保持
<オーガナイズ>
・上図のようにコートを6等分する
・フリーマンが2人
・選手のレベルに応じて広さを変える
(あくまでも目的はサイドの選手への習慣付けがメイン)
<説明>
・GKからスタートし、GKは必ずサイドのエリア(上図①)に手で投げなければならない
・ボールを受けたDFは3:1でボール回し
→攻撃側:3パスをした後、相手エリア(上図②)に侵入できる権利を得る
→守備側:ボール奪取後、自陣にボールを戻し、そこから3:1を再開
・ボールがエリア②に侵入したら、②のエリアで3:2
→攻撃側:DFから1人だけエリア②への侵入が許され、3:2になりシュートまで持っていく
→守備側:3:2で守備を行い、ボール奪取後3:1(ボール奪取後FW1人は自陣へ戻る)から始める
・フリーマンは自陣の中でしか動けない。
<設定>
・特になし
(サイドの選手への働きかけはきっちりと行う)
<オプション>
・ボールが簡単に回るようであればフリーマンを1人にして全てのコートを動けるようにしても良い
更新が一ヶ月以上ぶりになってしまいました。本当に習慣づけるのがヘタです。
さて、先々週にリーグ戦が終わり、我々はリーグで優勝を飾ることが出来ました。
そして今週からはウチのチームのセレクションが始まりました。色々なクラブから試験を受けに来ていて面白いですね。特に目に留まる選手もいて、この年代(8〜9歳)からそういった競争が始まっているかと思うと、ちょっとかわいそうな気もしますね。。。ただ本人たちは本気なのでいい選手を見極められるよう頑張りたいと思います。
さて、今週はリーグ戦も終わり、我々のチームの最大の課題を時間をかけて解決しようということで、GKからの展開についてのトレーニングを始めています。
というのも我々のGKは一学年したの子が入っており、考える力、フィード力という面においてかなりビハインドを持っていました。リーグ中にGKからの展開について練習はしてきたのですが、別に注力していた部分があったので、特別にそれに時間をさくと言うよりは、都度指摘していた程度でした。
それから1年が経ちGKも戦術を少し理解できる年頃になってきましたので、チャンピオンズトーナメントを勝ち上がるためにもここでテコ入れをしようということで、下記の練習を始めました。
・GKがボールを保持した際、サイドの選手は開いてボールを受ける事の習慣付け
・数的優位でのボール保持
<オーガナイズ>
・上図のようにコートを6等分する
・フリーマンが2人
・選手のレベルに応じて広さを変える
(あくまでも目的はサイドの選手への習慣付けがメイン)
<説明>
・GKからスタートし、GKは必ずサイドのエリア(上図①)に手で投げなければならない
・ボールを受けたDFは3:1でボール回し
→攻撃側:3パスをした後、相手エリア(上図②)に侵入できる権利を得る
→守備側:ボール奪取後、自陣にボールを戻し、そこから3:1を再開
・ボールがエリア②に侵入したら、②のエリアで3:2
→攻撃側:DFから1人だけエリア②への侵入が許され、3:2になりシュートまで持っていく
→守備側:3:2で守備を行い、ボール奪取後3:1(ボール奪取後FW1人は自陣へ戻る)から始める
・フリーマンは自陣の中でしか動けない。
<設定>
・特になし
(サイドの選手への働きかけはきっちりと行う)
<オプション>
・ボールが簡単に回るようであればフリーマンを1人にして全てのコートを動けるようにしても良い
2012年4月17日火曜日
サイド攻撃の意識付け:4:4+2
こんにちは。zakiです。
スペインではリーガエスパニョーラも終盤になり、かなり面白い試合が多くなってきています。また、子供たちのリーグも勝ち点計算がされるようになってきており、この世代からそんなことを考えながら試合するのかと驚きを隠せません。
さて、今回ご紹介するのは『サイドへの展開』を意識させるトレーニングです。コレは日本にいる時も町田高ケ坂FCの子供たちに実践したものです。それを年齢と技術力を考慮して今の子供達用に再編成しました。
FW側にはゴールする前に必ずサイドの深い位置にボールを運ばなければならないように設計しており、サイドをいかに早く攻略し、ゴールを目指すかが目標となってきます。
このトレーニングは、ボールを奪取した際にスグにピッチを広く使い、サイドへボールを運ぶ事を自動化させるために行ったトレーニングです。
コレは我々の基本プレーモデルを強化する目的に作成しました。
・ボール奪取後、すぐにサイドへの展開を意識付けすること
・ボール奪取後、どちらのサイドを攻撃するかチームとして判断すること
<オーガナイズ>
・50m×30mの少しい大きめのコート(目的は切替時のサイド攻撃の意識付けのため)
・ゴールを2つ+コートの四方に7m×7mの四角を設置
・3対3+2人のフリーマン
<説明>
・基本的には4:4+2のゲーム
→ボール奪取後、ゴールするには、必ず攻撃方向の両サイドにある四角にボールを運ばなければならない。
<設定>
・攻撃側は必ず攻撃方向の両サイドの四角にボールを運ばなければならない。
・フリーマンもゴール可能
<オプション>
・タッチ制限
・スリーマンの数
・自陣の四角にもボールを運ぶという条件もあり(ただその際は、トレーニング目的が変わることになる)
2012年4月7日土曜日
アップ:3:3:3
さて、また1週間飛ばしてしまいましたね。申し訳ありません。
ちょいとサッカーに関係する短期の仕事をしておりました。
その仕事に関連して、今回はスペインのトッププロが練習しているトレーニングで我々のチームで採用できそうなものを紹介したいと思います。
ということで今回は、アップで行われるロンド(ボール回し)を紹介したいと思います。
以下のようなビブスを3色使いボール回しをすることをトリコロールと読んでいます。
<目的>
・事前の準備(特に味方の位置の認識と身体の向き)
・短いパスの精度(正確さ、強度)、狭い中でのコントロール
・攻守の切り替え
<オーガナイズ>
(年齢、レベルに寄ってかなり大きく違うようになりますが、今回はハイレベルを想定します。)
・1つのボックスを20m☓5mで3つ並べる。
・各ボックスに各ビブスを1人ずつの3:3:3。
<説明>
・3色のビブスで2チームが攻撃、1チームが守備の6:3のボール回し。また、各ボックスに各ビブス1人ずつでボックス内は1:1:1が成立する。
→攻撃側:15本ボールを回したら、1点。タッチ制限はトレーニング強度に寄って異なる。
→守備側:ボール保持で交代。弾いたり、触っただけでの交代はなし。ボール保持後、すぐにロンドを再開。
<設定>
・状況に応じてタッチ制限
<オプション>
・年齢やスキルによってオーガナイズの幅を設定。
・タッチ数の制限(オーガナイズの幅、トレーニング強度に依存)
ちょいとサッカーに関係する短期の仕事をしておりました。
その仕事に関連して、今回はスペインのトッププロが練習しているトレーニングで我々のチームで採用できそうなものを紹介したいと思います。
ということで今回は、アップで行われるロンド(ボール回し)を紹介したいと思います。
以下のようなビブスを3色使いボール回しをすることをトリコロールと読んでいます。
<目的>
・事前の準備(特に味方の位置の認識と身体の向き)
・短いパスの精度(正確さ、強度)、狭い中でのコントロール
・攻守の切り替え
<オーガナイズ>
(年齢、レベルに寄ってかなり大きく違うようになりますが、今回はハイレベルを想定します。)
・1つのボックスを20m☓5mで3つ並べる。
・各ボックスに各ビブスを1人ずつの3:3:3。
<説明>
・3色のビブスで2チームが攻撃、1チームが守備の6:3のボール回し。また、各ボックスに各ビブス1人ずつでボックス内は1:1:1が成立する。
→攻撃側:15本ボールを回したら、1点。タッチ制限はトレーニング強度に寄って異なる。
→守備側:ボール保持で交代。弾いたり、触っただけでの交代はなし。ボール保持後、すぐにロンドを再開。
<設定>
・状況に応じてタッチ制限
<オプション>
・年齢やスキルによってオーガナイズの幅を設定。
・タッチ数の制限(オーガナイズの幅、トレーニング強度に依存)
2012年3月18日日曜日
サイドチェンジ:3:3:3
さて、第3回目です。
個人的な都合で1週飛ばしてしまいましたが、これからも1週間に1回は練習メニューを上げていこうと思います。
今回ご紹介するのは『サイドチェンジ』の課題をメインに置いて、『ポゼッション』、『攻守の切り替え』も意識させるトレーニングです。
FW側にはDFの位置、味方の位置を見てサイドチェンジをさせるように設計しています。また3:1で確実にボールポゼッションもさせるようにします。DF側は、ボールを奪取後すぐにゴールを目指すように設計しています。
このトレーニングは、今週末は実力が劣るチームとの試合のため、自分たちの基本プレーモデルを前進させる為、短長のパスの組合せでサイドを崩すことを目的として作成したものです。
(私が選手だった時よく「短いパスを繋いだ後は長いパスを入れろ!」と言われていたのですが、それをルールによって選手たちに強制的にトレーニングさせるような感じですね。)
<目的>
・ボールポゼッションからサイドチェンジ
・短長のパスを織りまぜてのポゼッション
・ボールを奪ったらすぐにフィニッシュへ繋げる
・ボールを奪われたらすぐに守備へ切り替え
<オーガナイズ>
・センターサークル付近に3ボックス+2つのゴール
・3人の攻撃+ 3人の攻撃 vs 2人(3人)の守備
<説明>
・サイドのボックスで3:1のボール回し
→攻撃側:最低3本のパスを回した後、守備の状況を見て逆サイドへロングパス。逆サイドのボックスでも3:1を再度実施。その際、最初のボックスにいた守備はセンターのボックスへ。センターのボックスにいた守備は逆サイドの守備に入る。(上記①)
→守備側:ボールを奪った後、すぐにどちらのゴールでも良いので、できるだけ早くフィニッシュ。その際、攻撃側は守備をする。(上記②)
<設定>
・攻撃側は最低3パスしなければサイドチェンジは出来ない
・サイドのボックスでは常に3:1
・攻撃側はサイドチェンジで1ポイント、守備側は得点で1ポイント
<オプション>
・年齢やスキルによって、中央のボックスの守備を2人にする
・サイドのポゼッションを3:2にする
・GKを攻撃側としてサイドチェンジに使用する
2012年3月3日土曜日
ポゼッション:4:2+2中央→サイドへの展開
さて、第2回目です。
今回ご紹介するのは『中央→サイドへの展開』を意識させるトレーニングです。FW側には短いパスを繋いだ後に長いパスでサイドへ展開するように設計しており、DF側には奪ったらすぐにサイドへ展開するよう設計をしています。
このトレーニングは、実力が拮抗した相手に対して、自陣ではボールが回せるのに、相手陣内に入った途端に焦って直線的にゴールを目指す傾向がみられたので、それを改善する為に作成したものです。
前回同様に、『中央→サイドへの展開』という課題と、我々の基本プレーモデルのサイドへ早く広くということを意識させるよう作成しております。
<目的>
・中央でボールを保持した後にサイドへの素早い展開からフィニッシュ
・ボールを奪ったらすぐに味方を早く見つけてサイドに展開
<オーガナイズ>
・センターサークル付近にボックスを配置
・4人の攻撃 vs 2人の守備 + サイドに2人フリーマン
<説明>
・中央のボックスにて4:2のボール回し
→攻撃側:5本パスを回した後、どちらかのサイドに素早く展開しセンタリングからフィニッシュ。中央ボックス内で奪われた際はその場から守備。奪い返したらすぐにサイドへ展開(上記①)
→守備側:ボールを奪った後、すぐにどちらかのサイドに素早く展開しセンタリングからフィニッシュ。(上記②)
<設定>
・ボール回しの際は3タッチ以内
・守備側が奪った際は、すぐにサイドチェンジ
・攻撃側は奪われたらすぐにボックス内で奪い返し、すぐにサイドへ展開
<オプション>
・年齢やスキルによって、中央のボックスの大きさを変える
・年齢やスキルによって、中央のボックスのロンドにフリーマンを入れる
2012年2月25日土曜日
ポゼッション:4:3+1
さて、最初のトレーニング公開です。
今回ご紹介するのは、『攻守の切り替え』に重点を置きながらも、ボールポゼッション、味方を早く見つけること、も同時にトレーニングするものです。
このトレーニングは、2試合連続で攻守(特に攻→守)の切り替えが遅さが原因で失点をする場面が起こったので、取り組むことにしたものです。
この練習は、『攻守の切り替え』と言う試合から導きだされた課題と、我々の基本プレーモデルのサイドに早く広くということも意識させるように作成しました。
<4:3+1 攻守の切り替え+サイドチェンジ>
<目的>
・攻守の切り替え
・ボールを奪ったらすぐに味方を早く見つけて逆サイドに展開
<オーガナイズ>
・ペナルティー幅に2つのボックスを配置
・4人の攻撃 vs 3人の守備(1人は別のボックス) + フリーマン
<説明>
・片方のボックスにて4+1:2でボール回し
→攻撃側:10本パスを回す or 5本以上回した後、ゴールを決めれば得点(上記②)
→守備側:ボールを奪った後、すぐに逆サイドの選手にパスをし、ゴールを決めれば得点(守備側は全員攻撃参加)。その際、攻撃側は陣地内は全員で守備。陣地外は2名だけ守備が出来る。(上記①)
<設定>
・ボール回しの際は3タッチ以内
・守備側が奪った際は、5秒以内にゴールを目指す
2012年2月23日木曜日
2011-2012シーズンのチーム
さて、早速2011-2012シーズンの私の所属するチームの紹介と、トレーニングを公開するにあたっての普遍的な前提を書いていきたいと思います。
チーム名:Alboraya(地元の町クラブ、10-11歳カテゴリーのAlevin-Aはダノンカップスペイン代表)
カテゴリ:Benjamin-D(8-9歳のカテゴリーの9歳のチーム、Dは上から4番目のレベル)
人数 :10名(スペインでは11歳以下のリーグ戦は全て7人制)
練習日 :週に月、水の2日 + 土日のどちらかにリーグ戦
練習時間:1時間30分(前後に他のチームのトレーニングがあるので、必ずこの時間)
基本フォーメーション:1-2-3-1
チーム名:Alboraya(地元の町クラブ、10-11歳カテゴリーのAlevin-Aはダノンカップスペイン代表)
カテゴリ:Benjamin-D(8-9歳のカテゴリーの9歳のチーム、Dは上から4番目のレベル)
人数 :10名(スペインでは11歳以下のリーグ戦は全て7人制)
練習日 :週に月、水の2日 + 土日のどちらかにリーグ戦
練習時間:1時間30分(前後に他のチームのトレーニングがあるので、必ずこの時間)
基本フォーメーション:1-2-3-1
監督 :Luis(レベルⅡを取得中)
基本プレーモデル
ボールを動かしながら両サイドを早く広く使う
基本プレーモデル
ボールを動かしながら両サイドを早く広く使う
上記のような前提を基に我々は毎週練習を行っています。
また、選手のポジション特性は以下になります。
GK :2人
DF+MF :4人
MF+FW:4人
このようなチームでリーグを戦っております。
また、この子供たち日本の子供のように素直ではありませんw
監督が話していても自分の話をするし、練習中に座り込んでしまうしと、かなりの強敵です。そんな愛らしい子供たちとのトレーニングをこれから公開していきたいと思います。
監督が話していても自分の話をするし、練習中に座り込んでしまうしと、かなりの強敵です。そんな愛らしい子供たちとのトレーニングをこれから公開していきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
-追記-
スペインではリーグ戦を子供でも戦っているので、この要素の他に相手のフォーメーションや、相手のプレーモデルも練習に関係してきます。
下記忘れていたので、追記しておきます。
スペインではリーグ戦を子供でも戦っているので、この要素の他に相手のフォーメーションや、相手のプレーモデルも練習に関係してきます。
下記忘れていたので、追記しておきます。
2012年2月22日水曜日
初めまして
皆様、初めましてzakiです。
現在、スペインはバレンシアにてプロのサッカーの監督を目指し、勉強をしております。
こちらに来てそれほど時間は立っておりませんが、地元のチームに所属し、9歳のチームの第2監督としてリーグを戦っております。
そこで、私が彼らに行ったトレーニングを体系的にまとめていきたいと考えていたのですが、どうもノートにまとめているだけだと滞りがちになるので、ブログという形で公開することを選択しました。それによって、自分にプレッシャーを与え、そして皆様がトレーニングを考える際に少しでもお役に立てればと思います。
ただ、注意していただきたいのは我々の行なっているトレーニングは我々のチームの選手、状態を前提に行なっているので、これから公開するトレーニングをそのまま取り入れれば何か変わるということは絶対にありません。次回投稿にて我々のチームの前提を記述いたしますが、各チームでそれが異なればトレーニングの設定、強度が変わることを前提とさせて下さい。
次回の投稿で、我々のチームの現状等の前提を書かせて頂き、その後トレーニングを公開していきます。
これから末永くお付き合いいただければと思います。
現在、スペインはバレンシアにてプロのサッカーの監督を目指し、勉強をしております。
こちらに来てそれほど時間は立っておりませんが、地元のチームに所属し、9歳のチームの第2監督としてリーグを戦っております。
そこで、私が彼らに行ったトレーニングを体系的にまとめていきたいと考えていたのですが、どうもノートにまとめているだけだと滞りがちになるので、ブログという形で公開することを選択しました。それによって、自分にプレッシャーを与え、そして皆様がトレーニングを考える際に少しでもお役に立てればと思います。
ただ、注意していただきたいのは我々の行なっているトレーニングは我々のチームの選手、状態を前提に行なっているので、これから公開するトレーニングをそのまま取り入れれば何か変わるということは絶対にありません。次回投稿にて我々のチームの前提を記述いたしますが、各チームでそれが異なればトレーニングの設定、強度が変わることを前提とさせて下さい。
次回の投稿で、我々のチームの現状等の前提を書かせて頂き、その後トレーニングを公開していきます。
これから末永くお付き合いいただければと思います。
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